2013年08月20日
NPOやボランティアでサービスが賄えるのか
<軽度者外し>NPOやボランティアでサービスが賄えるのか
(CMO 2013/08/12 14:30 配信)
CMOニュースでも【特別寄稿】で詳しく紹介したが、社会保障国民会議で決まった今後の介護改革を、新聞各紙はどのように報道しているのかを紹介する。
宮城県を中心とした東北地方で発行されている河北新聞の8月9日付社説では、要支援1・2の軽度者を介護保険から除外して、市町村の事業に移管することについて、「移行後はNPOやボランティア活用も見込んでおり、財政力のある自治体と弱い市町村とで、サービスにばらつきが出る恐れはある。」と懸念しつつも、「自治体の連携、民間活用を通じ、フォローできる体制をつくってほしい。」と結んでいる。
NPOやボランティアというのは、アクティビティーやリハビリなどのサービス提供を指すのだろうが、介護保険から外れた利用者のプランは、一体、どこのだれが担当するのだろうか。もし、委託という形で、引き続きケアマネジャーが担当することになった場合、 サービス確保は見込めるの? 請求業務は? など、さまざまな疑問が生じる。
また、地域包括支援センターは、多くの案件を抱えており手いっぱい、市町村にはNPOなどの社会資源が不足している、となった場合を考えてみよう。これまでサービスを利用していた軽度者の行き場がなくなったり、質の低いサービスに甘んじなければならない地域も、数多く出てきそうだ。
次期改定(6期)からではなく、7期から開始としても、それまでに大小さまざまな規模の市区町村のすべてが、現状の軽度者を把握し、サービス量を担保する方法を見いだせるとは思わない。
さて、2005年より鳴り物入りで導入された予防給付、今後の行方から目が離せない。

(CMO 2013/08/12 14:30 配信)
CMOニュースでも【特別寄稿】で詳しく紹介したが、社会保障国民会議で決まった今後の介護改革を、新聞各紙はどのように報道しているのかを紹介する。
宮城県を中心とした東北地方で発行されている河北新聞の8月9日付社説では、要支援1・2の軽度者を介護保険から除外して、市町村の事業に移管することについて、「移行後はNPOやボランティア活用も見込んでおり、財政力のある自治体と弱い市町村とで、サービスにばらつきが出る恐れはある。」と懸念しつつも、「自治体の連携、民間活用を通じ、フォローできる体制をつくってほしい。」と結んでいる。
NPOやボランティアというのは、アクティビティーやリハビリなどのサービス提供を指すのだろうが、介護保険から外れた利用者のプランは、一体、どこのだれが担当するのだろうか。もし、委託という形で、引き続きケアマネジャーが担当することになった場合、 サービス確保は見込めるの? 請求業務は? など、さまざまな疑問が生じる。
また、地域包括支援センターは、多くの案件を抱えており手いっぱい、市町村にはNPOなどの社会資源が不足している、となった場合を考えてみよう。これまでサービスを利用していた軽度者の行き場がなくなったり、質の低いサービスに甘んじなければならない地域も、数多く出てきそうだ。
次期改定(6期)からではなく、7期から開始としても、それまでに大小さまざまな規模の市区町村のすべてが、現状の軽度者を把握し、サービス量を担保する方法を見いだせるとは思わない。
さて、2005年より鳴り物入りで導入された予防給付、今後の行方から目が離せない。

Posted by ふくえん at 08:30│Comments(0)
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