2012年10月07日

1日1回服用のパーキンソン病治療薬「レキップCR錠」発売

『1日1回服用のパーキンソン病治療薬「レキップCR錠」発売――グラクソ』
(ケアマネジメントオンライン 2012/09/21 14:30 配信)


グラクソ・スミスクライン株式会社は、1日1回服用のパーキンソン病治療薬「レキップCR錠2mg」、「レキップCR錠8mg」(ロピニロール塩酸塩徐放錠)が薬価収載されたことを受け、8月28日付より新発売したと発表した。

パーキンソン病はアルツハイマー病についで2番目に多い神経変性疾患。振戦(しんせん)、筋強剛(筋肉の緊張亢進)、無動、姿勢反射障害(姿勢を保持できず倒れやすくなる)が特徴的な4大症状で、中高年に好発する原因不明で進行性の神経変性疾患。発症年齢は、50歳代後半~60歳代が多く、日本における患者数は、139,000人(平成20年度厚生労働省患者調査)、有病率は人口10万対約100~130人程度といわれている。

ロピニロール塩酸塩は、パーキンソン病に主に関連しているドパミンD2受容体系に選択的に作用する非麦角系ドパミン受容体作動薬。速放性製剤である「レキップ錠」は、パーキンソン病を適応として1日3回の投与方法で2006年12月より販売されており、パーキンソン病治療における重要な治療選択肢のひとつとして位置付けられている。
今回発売した「レキップCR錠」は、薬物放出制御技術により、有効成分であるロピニロールを一定速度で放出させ、1日1回の投与で血漿中ロピニロール濃度を24時間良好にコントロールし、パーキンソン病症状を持続的に改善することが期待されている。また、「レキップCR錠」は、「レキップ錠」に比べより簡便かつ短期間に漸増することができる。

■製品特性:
・1日1回の投与により、血漿中ロピニロール濃度を24時間良好にコントロールすることができる。
・早期のパーキンソン病患者において、運動能力検査や日常生活動作を改善。
・進行期パーキンソン病患者において、2.88時間のoff時間短縮効果を示しました。
・「レキップ錠」から有効性を維持しながら安全に切り替え可能であることが示された。
*off時間:薬剤の効果が切れて症状が現れている時間をoff時間という

【製品概要】

■製品名:「レキップCR錠2mg」、「レキップCR錠8mg」

■一般名:ロピニロール塩酸塩

■承認取得日:2012年6月29日

■発売日:2012年8月28日

■薬価:2mg 1錠:273.60円、8mg 1錠:941.40円

■効能・効果:パーキンソン病

■用法・用量:通常、成人にはロピニロールとして1日1回2mgから始め、2週目に4mg/日とする。以後経過観察しながら、必要に応じ、2mg/日ずつ1週間以上の間隔で増量する。いずれの投与量の場合も1日1回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、ロピニロールとして1日量16mgを超えないこととする。

◎グラクソ・スミスクライン(株)



1日1回服用のパーキンソン病治療薬「レキップCR錠」発売




Posted by ふくえん at 08:30│Comments(0)お知らせ&ご案内
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。