<健康寿命を延ばす>『健康長寿の脳科学』山本勇夫著

ふくえん

2014年02月22日 08:30

(ケアマネジメントオンライン 2014/02/21 12:00 配信)

 幻冬舎メディアコンサルティングは、2月3日、『健康長寿の脳科学』を発行した。
80代、90代まで生きることが珍しくなくなった長寿大国日本。100歳を超える長寿者も2013年には約5万5,000人にのぼる。しかし年々延び続けてきた平均寿命に対して、自立して生活を送れる期間を示す「健康寿命」は、男性で平均約70歳、女性で約73歳と低く、その延びも鈍化している。自立して生活できない高齢者の多くが認知症や寝たきりとなっている。

70歳を超えても家族や友人と楽しく過ごしている人たちと、介護を受けたり寝たきりになってしまったりしている人たちの間には、どんな違いがあるのか。――著者は健康な長寿者の特徴を脳の機能に結び付け、脳を活性化し健康を維持するヒントとして本書を執筆
老後も元気にいきいきと過ごすための秘訣を、脳の機能から明らかにした。

年をとってもずっと元気でいられる人たちには、いくつかの特徴がある。オシャレを気にしている、好きなものを食べる、とにかく笑う、わがままでノー天気、色気を忘れない…。一見すると何の根拠もなさそうなこれらの共通点は、実は脳をポジティブに刺激し続けるための重要な習慣だった!

脳神経外科医である著者は、健康に老いるとはどういうことかを医学的に解説しながら、健康な長寿者の習慣がいかに脳の機能を維持するかを解き明かす。
アンチエイジングではなくグッドエイジングをかなえる、高齢者のためのアドバイス満載の一冊だ。




【目次】
第1章 元気に過ごせる期間は平均寿命よりも10年短い(世界一の超高齢化社会に突入している日本/日本人は平均寿命に比べて「健康寿命」が短い ほか)

第2章 ボケ・寝たきりの原因は脳の機能低下にある(人は老いて当たり前。老いとは何かを知る/「生理的老化」が起こるメカニズム ほか)

第3章 健康長寿を実現する脳の活性法(調査によってわかった「百寿者」の特性とは/長寿で元気な人の10の特徴 ほか)

第4章 脳を活性化すれば、何歳になっても人は輝く(根拠に乏しい「アンチエイジング」が氾濫している時代/「不老」より「健康な老い」を目指す ほか)

■書名:健康長寿の脳科学
■著者:山本勇夫(横浜市立脳血管医療センター病院長。横浜市立大学名誉教授)
■体裁:新書サイズ・202頁
■価格:777円(税込)

◎幻冬舎メディアコンサルティング
http://www.gentosha-mc.com/

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